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  • インフルエンサーマーケティング支援

インフルエンサーキャスティングとは?費用と依頼手順、代理店の選定方法について解説

「インフルエンサーマーケティング」という施策が近年話題です。ただ、それを実現するためにはインフルエンサーのキャスティングが必要です。

この記事では、インフルエンサーキャスティングを実行するために必要なノウハウをお伝えします。具体的には以下の4点について、図解も用いながら分かりやすく解説していきます。

▼この記事でわかる内容
・インフルエンサーキャスティング
・インフルエンサーキャスティングの方法
・キャスティングの業務内容
・キャスティング会社や代理店へ依頼する際に気を付けるべきこと

ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

インフルエンサーキャスティングとは?

インフルエンサーキャスティングとは、企業やブランドが、インフルエンサー(特定の分野やソーシャルメディアで影響力のある人物)を選定し、製品やサービスの宣伝を依頼する業務のことをさします。

インフルエンサーが自身のフォロワーや視聴者に対して特定のメッセージやブランドを紹介することにより、ブランドの知名度を高め製品の魅力を伝えたりすることが目的です。

インフルエンサーマーケの中心的な業務であり花形業務です。ただ、かなり泥臭い部分が多いのも事実です。

▼インフルエンサーキャスティングとは?
企業やブランドが、インフルエンサー(特定の分野やソーシャルメディアで影響力のある人物)を選定し、製品やサービスの宣伝を依頼する業務のこと

インフルエンサーキャスティングのステップ

インフルエンサーキャスティングに必要な4つのステップについて解説します。具体的には以下の通りです。

▼インフルエンサーキャスティングのステップ
・STEP①|目的とターゲットの特定
・STEP②|適切なインフルエンサーの選定
・STEP③|提携の交渉と合意
・STEP④|コンテンツの作成と配信

これらのステップは、キャスティングを行う企業や代理店にとって必要不可欠な業務であり、内製化する場合でも避けられません。それぞれを詳しく解説していきます。

STEP①|施策の目的とターゲット、内容の決定

まず、インフルエンサーキャスティングの目的を整理します。具体的には以下の2点について、ステークホルダーとの認識を合わせる必要があります。

  • インフルエンサーを起用する目的
  • 施策の対象となるターゲット層

これらを整理することにより、施策の円滑な進行だけでなく、効果的な施策実行が可能となります。また、具体的な施策の詳細についても明確にしましょう。

  • 施策実施期間
  • 施策の概要
  • 実行方法
  • 宣伝する媒体

これらのポイントは最低限把握しておくべきです。

STEP②|適切なインフルエンサーの選定

取り扱う商材のターゲットと相性が良いインフルエンサーを選定する必要があります。また、インフルエンサーに依頼して断られる可能性もあるため、複数のインフルエンサーを選定することが必要です。

最初の選定の際は、一旦予算感を度外視して選定してもよいですが、最終的には予算感を考慮してインフルエンサーを絞り込むことが重要です。

STEP③|提携の交渉と合意

続いて、インフルエンサーとの間で宣伝内容、報酬、キャンペーンの期間などについて合意を取ります。

ただし、STEP①で決めた実行予定の施策が必ずしも全て実行できるとは限らない点を考慮しておきましょう。

STEP④|コンテンツの作成と配信

インフルエンサーは、企業やブランドの指示に基づき、製品やサービスを紹介するSNSコンテンツを作成し、自身のソーシャルメディアチャンネルで配信します。

場合によっては、企業やブランド側はインフルエンサーのSNSコンテンツに対して指示を出すことができない場合があります。

インフルエンサーをキャスティングする方法

主に、社内リソースで事務所や本人に連絡をする場合と、キャスティング会社や代理店に依頼する場合の2パターンがあります。

外注する場合でも、どの部分まで外注化するのかは担当者の判断に委ねられます。

方法①|事務所 or 本人に直接依頼する

事務所や本人に直接依頼する場合、自社で内製化して実施する前提のケースです。

ただ、こうした業務は、インフルエンサーのリストアップやアプローチを社内で実施する事になります。そのため、社内にリソースが潤沢にある場合に限られるでしょう。

方法②|キャスティング会社や代理店に依頼する

もし社内に十分なリソースがない場合、インフルエンサー系の企業に外注化する必要があります。ただ、どこまで外注化するかは依頼先の企業によって異なります。

インフルエンサーマーケティングの会社には主に以下のような種類のものがあります。

それぞれ下記の場合に有効と考えられます。

カテゴリマッチするケース
総合ディレクション型社内にノウハウがない場合に有効
プラットフォーム型社内の内製部隊が施策実行する場合に有効
ジャンル/マイクロインフルエンサー特化型ノウハウが社内あっても特定の業界に繋がりがない場合に有効

より詳細に下記で説明していきます。

総合ディレクション型

総合ディレクション型の場合、インフルエンサーマーケティングの全過程を総合的に管理し、ディレクションを実施を請け負ってくれます。

クライアントの目的に合致した、適切なインフルエンサーの選定、コンテンツの企画・制作、キャンペーンの実行、結果の分析といった一連のプロセスを担当してくれます。

クライアント企業がインフルエンサーマーケティングに関する専門知識を持っていない場合や、内部リソースが限られている場合に特に有効です。

プラットフォーム型

インフルエンサーとクライアント企業を結びつけるオンラインプラットフォームを提供するSaaS企業です。

インフルエンサーのプロフィール、関心分野、フォロワー数などの情報を含み、企業が自身のニーズに合ったインフルエンサーを検索し、直接連絡から契約までできる場合が多いです。

ただ、この場合は選定からアサインまで全て社内リソースで実施する事になるため、社内にノウハウがない場合、成功確度が下がってしまう点がデメリットです。

ジャンル/マイクロインフルエンサー特化型

マイクロインフルエンサー(一般的にはフォロワー数が少ないが特定分野で影響力を持つ人物)に特化してる業者です。

マイクロインフルエンサーは、特定の分野に深い知識を持ち、特定のターゲットにリーチする能力に優れています。さらに、特定の業界との繋がりも深く、総合ディレクション型に比べて単価が低いというメリットがあります。

このタイプのインフルエンサーは、ニッチな市場や特定のコミュニティを焦点としたキャンペーンに最適であり、ターゲットの選定がしっかりしていれば高い効果が期待できます。

適切なキャスティング会社や代理店に依頼する判断基準3点

インフルエンサーキャスティングを外注化するか内製化するかを決定する際に、必ず持っておくべき判断基準3点を紹介します。

▼適切なキャスティング会社や代理店に依頼する判断基準3点
・判断基準①|自社の稼働できるリソースの状況
・判断基準②|自社のインフルエンサーマーケへの知見
・判断基準③|自社の施策の目的との整合性

これらを押さえておく事で、施策の成功確度を大きく上げる事ができます。

基準①|自社の稼働できるリソースの状況

まず第一に、自社に稼働できるリソースがあるかどうかが重要です。

社内にノウハウがあってもその担当者が、別のプロジェクトに手を取られている場合は、実行しきる事がかなり難しいと想定されます。

この場合、ノウハウのある担当者からヒアリングを実施して戦略を策定して、実行部分のみを外注するのが適切です。

基準②|自社のインフルエンサーマーケへの知見の状況

大前提として、自社内にインフルエンサーマーケティングに関する十分なノウハウがあるかが重要です。

十分なノウハウがない場合、成功確度が下がるだけでなく、そもそも施策をやり切る事もできない可能性があります。

適切なマーケティング戦略実行のために、スピーディーかつ正確にプランニングから実行まで担ってくれる代理店やキャスティング企業に依頼するのがおすすめです。

キャスティングを実施する際に気を付けるべき点

続いて、代理店やキャスティング会社とやり取りをする際に気を付けるべき点を3つお伝えします。

▼キャスティングを実施する際に気を付けるべき点
・注意点①|関係値構築を徹底する
・注意点②|施策と依頼内容の目的の共有
・注意点③|しっかり担当者は知識を付けて使われない

これらに気を付けることで、キャスティング企業と自社の間での不信感が生まれ、施策実行の精度が落ちる事を防ぐ事ができます。

注意点①|代理店やキャスティング会社との関係値構築

インフルエンサーキャスティングをする際に、しっかりキャスティング会社と関係値を作る事が重要です。

基本的に、支援会社の担当者は複数の案件を常に回しています。丸投げ状態にしてしまうと、よい成果が生まれないばかりか、しっかりコミットしてもらえない可能性があります。

適切な頻度でコミュニケーションを取って進捗管理を行うようにしましょう。これができるかできないかで施策の成果は大きく変わります。

注意点②|代理店やキャスティング会社との目的の共有

関係値構築ができていた場合でも、依頼内容の目的の認識がキャスティング会社とズレていると施策の方向性がズレてしまいます。

例えば、イメージしていたものと違うインフルエンサーをアサインされたり、成果が芳しくない場合があります。しっかり、依頼目的を言語化して、キャスティング会社に「伝え切る」事が重要になります。

注意点③|代理店やキャスティング会社に使われない

代理店やキャスティング会社に営業される事をそのまま鵜呑みにしてしまうのもやめましょう。

ノウハウがない企業担当者にありがちなのが、依頼金額の相場や必要なスキル感を理解していないまま契約をしてしまう事です。

そのため、しっかり複数社と商談して実績をヒアリングする事や、複数社の見積りを取り、適切な金額感とスキル感を見極めるようにする事が大事です。

インフルエンサーのキャスティングにかかる費用

インフルエンサーや事務所に直接依頼する場合は単価×フォロワー数が相場になっています。フォロワー単価は「2円〜4円」が相場とされています。

▼インフルエンサーのキャスティング費用
・単価×フォロワー数

例えばフォロワー5万人のインフルエンサーの場合、10万〜20万円程度となります。また、代理店に依頼する場合はインフルエンサーへの報酬の10〜30%が相場となっています。

まとめ

この記事では、インフルエンサーキャスティングについて詳しく解説しました。インフルエンサーのキャスティングは、専門的な知識と実務経験が必要な業務です。

自社内で必要なノウハウが不足している場合、外部企業に委託することも一つの手段です。ただし、代理店やキャスティング企業を適切に活用できない場合、成果を上げるのは難しいかもしれません。

また、今までに解説してきたように、自社の状況に応じて内製化するか外注化するかを検討しましょう。

さらに、施策の目的を明確にし、関係者を巻き込んで施策を実行することが重要です。この記事が皆さんのマーケティング活動に役立ち、参考になれば幸いです。