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Instagram採用の完全ガイド|プロが効果や実行手順と成功事例を徹底解説。

近年、Instagram(インスタグラム)を活用した採用手法が注目を集めています。写真や動画で企業の魅力を効果的に伝えられるだけでなく、若い世代とのコミュニケーションを活性化できる点が大きな魅力です。

また、パンフレットや採用HPに比べてタイムリーな情報発信ができることが挙げられます。また、定期的なユーザーとのタッチポイントを構築できることも魅力的なポイントと言えます。

しかし、Instagram採用にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。効果的な運用方法を理解しなければ、思うような成果につながらない可能性もあります。

本記事では、Instagramを活用した採用について、ARVELの知見をもとに徹底解説していきます。

▼本記事でわかる内容
・Instagram採用の効果
・Instagram採用の注意点
・Instagram採用アカウントの成功事例

これからInstagram採用を始める企業はもちろん、すでにInstagramを活用しているが効果が出ていない企業の参考になれば幸いです。

Instagram採用とは

Instagram採用とは、その名の通りInstagramを活用して行う採用活動のことです。フィード投稿やリール動画、ストーリーズなどの機能を通じて、企業の魅力や社風、社員の日常などを発信し、求職者の企業理解の促進や採用のためのブランディングを行うことができます。

instagram採用の一番の特徴として、パンフレットや採用HPに比べてタイムリーな情報発信ができることが挙げられます。また、定期的なユーザーとのタッチポイントを構築できることも魅力的なポイントと言えます。

また、社員のインタビューやオフショット、社内イベントの様子などを共有することで、企業の「人」に焦点を当て、求職者の共感を呼び起こし入社意欲を高める効果も期待できます。

さらに広告機能を活用することで、ターゲット層に合わせた情報発信や、より広範なリーチも可能です。

Instagram採用が重要な理由

Instagramを採用に活用する企業は年々増加しています。今、多くの企業でInstagramの活用が重要視されている理由は以下の3つに分けられます。

▼Instagram採用が重要な理由
・理由①|求職者の多くがSNSで情報収集をしている
・理由②|SNS閲覧後の求職者の入社意欲が上がる
・理由③|instagramが認知から検討まで幅広くカバーしている

ここからは、それぞれの理由について詳しく解説します。

理由①|就活生の多くがSNSで情報収集をしている

特に就活市場においては、企業のWebサイトだけでなく、SNSを通じて企業情報を収集する傾向が強まっています。

特に若い世代では、ビジュアル中心のSNSが情報源として重宝されており、Instagramは最適なツールと言えます。

企業のInstagramアカウントは、写真や動画を通じて職場の雰囲気や社員の日常、企業文化などをリアルに伝えることができます。

求職者は企業の「中の人」や「会社の雰囲気」をより身近に感じることができ、他の媒体に比べて企業への理解を一層深めることができるでしょう。

理由②|SNS閲覧後の求職者の入社意欲が上がる

企業のInstagramアカウントを閲覧した求職者は、その企業への入社意欲が高まる傾向があります。

株式会社No Companyの調査によると、64.7%がSNSの情報を見て入社の意欲度が上がったと回答しています。

写真や動画で職場環境や社員さんの雰囲気を伝えることで、企業のポジティブなイメージを形成し、求職者の心を惹きつけることができます

また、Instagramのストーリー機能やライブ配信を活用することで、リアルタイムでの情報発信や双方向のコミュニケーションも可能になります。普段面接の場では聞けない質問回答等の情報を知ることもできます。

理由③|Instagramが認知から検討まで幅広くカバーしている

Instagramの利用者は年々増加しており、非常にリーチ力・影響力の高い媒体になっています。

認知だけでなく、リーチしたあとの応募までの検討材料になったり、Instagram上のURLから直接応募できたりと、採用における認知・検討・応募のどの段階においても活用できるのが特徴です。

また、Instagramはオーガニック投稿だけでなく広告を回すことができるのも特徴で、地域や性別、興味関心など採用したい人物に対してターゲティング広告を配信できるのも魅力的なポイントになっています。

Instagram採用によって得られる効果

Instagram採用は、従来の採用手法とは異なるアプローチで、企業に多くのメリットをもたらします。以下に、5つの主要な効果を詳しく解説します。

▼Instagram採用によって得られる効果
・効果①|企業の魅力を視覚的にアピールできる
・効果②|求人広告費用を抑えられる
・効果③|ブランディング効果の向上
・効果④|求職者への認知拡大に繋がる
・効果⑤|採用後のミスマッチの防止できる

それでは、それぞれの効果について解説していきましょう。

効果①|企業の魅力を視覚的にアピールできる

1点目は、企業の魅力を視覚的にアピールできることです。企業のオフィスや働く社員の様子、社内イベントなどを配信すれば、求職者に企業の魅力を伝えることができるでしょう。

また、企業文化や雰囲気を視覚的に伝えれば、求職者はより具体的に企業のイメージを掴むことができます求職者にどんな企業だと思われたいか意識し、魅力的な企業だと思われるように投稿してみましょう。

効果②|タイムリーな情報発信ができる

2点目は、タイムリーな情報発信ができることです。採用HPやパンフレットは、制作から公開まで時間がかかるため、更新性が高くないのが難点です。

一方、InstagramをはじめとするSNSでは、イベント告知や採用情報など最新の情報をリアルタイムで発信しやすいのが魅力的なポイントと言えます。

効果③|ブランディング効果の向上

企業の価値観や社会貢献活動などを積極的に発信することで、企業イメージの向上やファン層の拡大に繋がる可能性があります。

統一感のあるビジュアルやトーンで情報を発信することでブランドイメージを確立し、求職者からの信頼感を高めることができるため、自社のイメージに合ったコンテンツを投稿するように心がけましょう。

効果④|定期的なタッチポイントを持てる

4点目は、定期的なタッチポイントを持てることです。採用HPは、応募や面接を検討する段階でタイミングで閲覧されることが多く、企業の魅力を伝える機会が限定的です。

一方、Instagramでフォローしてもらえれば、求職者は日常的に企業の情報に触れ、より深く理解を深めることができます。

効果⑤|採用後のミスマッチを防止できる

5点目は、採用後のミスマッチを防止できる点です。Instagramを通じて企業の日常や社員の声を発信することで、求職者は企業のリアルな姿を理解することができます。

事前に企業の雰囲気や文化を理解しておけば、入社後のギャップを減らしミスマッチを防ぐことが期待できます

Instagramの採用戦略から実行までの手順

Instagramの採用戦略から実行までの手順は以下の5つのステップに分かれています。

ここからは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

STEP①|戦略設計 ・ロードマップ設計

1つ目のステップは、戦略設計・ロードマップ設計です。

まずは、KPIを定めるところから始めてみましょう。Instagram採用において、目標を明確に設定することは非常に重要です。達成したい数値目標(フォロワー数、エンゲージメント率、応募数など)と、期間を忘れずに設定しましょう。

KPIによって、必要な投稿数や広告費が変動してきます。

次に、ターゲット設定です。どの求職者層に届けたいのか具体的に定義しましょう。年齢、性別、職種、興味関心などを細かく設定することで、効果的なコンテンツを作成することができます。

最後に、就活生の課題とそれに対応した必要な情報の設定です。新卒採用の場合、同じ属性の学生でもタイミングによって抱える課題や欲しい情報が異なるため、求職者の欲しい情報のタイミングに合わせた企画を立てる必要があります。競合の成功事例や失敗事例を参考にしながら、自社ならではの戦略を立ててみましょう。

戦略が決まったら、それに基づいたロードマップを引きましょう。事前に年間や月間のスケジュールを作成することは重要です。計画性を持ってInstagram運用に取り組みましょう。

▼ロードマップ事例

特に獲得したい人物の動向に合わせたロードマップを作成するように意識してみましょう。

STEP②|企画の作成 

2つ目のステップは、企画の作成です。戦略設計段階で決めたロードマップに基づき、具体的なコンテンツ企画を立案しましょう。

また、投稿する内容、テーマ、頻度などを決定し、具体的な企画案に落とし込みます。

STEP③|クリエイティブ制作

3つ目のステップは、クリエイティブ制作です。企業のブランドイメージはもちろん、戦略設計時に決めたターゲット設定をもとにどんなデザインにするか考えてみましょう。

クリエイティブ事例

採用Instagramも採用HPやパンフレット同様に会社の顔となります。低品質なコンテンツの投稿はマイナスブランディングになる可能性があります。一方で、高品質な写真や動画は企業のイメージアップに繋がり、求職者の関心を引くことができるため、手を抜かずにクリエイティブ制作を行うことが重要です。

STEP④アカウント運用

4つ目のステップはアカウント運用です。定期的なコンテンツ投稿を心がけ、フォロワーのエンゲージメント向上につながる工夫をしてみましょう。

のちほど説明しますが、フィード投稿だけでなくリール動画やストーリーズ投稿を組み合わせながら運用することが大切です。また、一方的な投稿だけでなく、ユーザーとの双方向コミュニケーションを意識した企画なども実施してみましょう。

STEP⑤|運用改善

最後のステップは、運用改善です。インサイト分析の結果を基に、コンテンツの内容や投稿頻度、ターゲット設定などを改善しましょう。

PDCAサイクルを回すことで、効果的なInstagram採用が実現可能になります。

弊社では、デザイン改修を行い人物をサムネイルのメインに出すデザインに変更したところエンゲージメント数が140%に増加した事例もありました。

このように、定期的に分析を行い、投稿を工夫することが重要だと言えます。

Instagramの投稿形式毎の使い分けの仕方

前述した通り、Instagramには以下の3つの投稿形式があります。

▼Instagramの投稿形式毎の使い分けの仕方
・形式①|リール投稿(ショート動画)
・形式②|フィード投稿
・形式③|ストーリー投稿

また、以下に投稿形式ごとの特徴についてまとめた表を作成いたしました。ぜひこちらも参考にしてみてください。

ここからは、それぞれの形式についてより詳しく説明していきます。

形式①|リール投稿(ショート動画)

リール投稿は、最大90秒の短い動画を投稿できるInstagramの機能です。音楽やエフェクトを加えることができ、視覚的に訴求力のあるコンテンツを作成できます

リール動画のターゲットと特徴は以下の通りです。

ターゲット特徴
・フォロワー・フォロワー以外・比較的フォロワー外にリーチしやすい
・動画形式で会社の雰囲気が伝わりやすい

外部リーチを伸ばしたい企業や、会社の雰囲気を伝えたい企業にとって、Instagramのリール動画は非常に効果的な形式と言えます。特にリール投稿は、Instagramのアルゴリズムの仕様上、フォロワー外のユーザーにもおすすめ表示されやすく、外部リーチ獲得に繋がりやすい傾向があります。

近年、採用動画へのニーズは高まっており、Instagramの中でも特に、短時間で手軽に見られるショート動画形式のリールが大きな注目を集めています。企業文化や社員の日常を垣間見ることができるリール動画は、求職者にとって魅力的な情報源となり得ます。

リール投稿に対して本腰を入れて、施策を回していくことを検討してみる必要があるでしょう。

形式②|フィード投稿

フィード投稿は、写真や動画を投稿できる形式です。投稿はプロフィールページに残り、企業の情報を整理して伝えることができます

ターゲット特徴
・メイン:フォロワー
・サブ:フォロワー以外
・画像形式で情報量の多い投稿が可能
・企業理解の促進が可能

画像形式で情報量の多い投稿ができるため、事業紹介などの企業理解の促進させたい企業にはおすすめの形式です。

形式③|ストーリーズ投稿

ストーリーズ投稿は、24時間で消える写真や動画を投稿できる形式です。リアルタイム性が高く、フォロワーとのコミュニケーションを活性化できます

ターゲット特徴
・フォロワー・アンケートや質問機能でフォロワーとの双方向コミュニケーションが取りやすい

ストーリーズはフォロワーとの双方向コミュニケーションが取りやすいため、一方的なアカウントにならないためにも活用しましょう。

Instagram採用を実行するまでの注意点

Instagram採用にはメリットが多くありますが、注意しなければならない点もいくつか存在します。

▼Instagram採用を実行するまでの注意点
・ポイント①|ロードマップから逆算した戦略設計を実施する
・ポイント②|企業のブランドイメージに合わせた投稿をする
・ポイント③|自社理解の深い社員で内製化
・ポイント④|定期的な数値分析と改善を実施する

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

ポイント①|ロードマップから逆算した戦略設計を実施する

まずは、Instagram採用を始める前に具体的な目標を設定することが重要です。採用人数、ターゲット層、採用期間などを明確にすることで、効果的な戦略を立てることができます。

ロードマップは、ターゲットの視点に立って内定承諾までの道のりを設計し、逆算して具体的なアクションプランを策定することが大切です。

ロードマップが重要な理由は、企業の一方的な情報発信ではなく、ターゲットが求めている情報を適切なタイミングで、適切な方法で届けることができるからです。これにより、就活生とのエンゲージメントを高め、採用成功に繋げることが期待できます。

ポイント②|企業のブランドイメージに合わせた投稿をする

2つ目のポイントは、企業のブランドイメージに合わせた投稿をすることです。Instagramは視覚的なプラットフォームであるため、投稿内容だけでなく、写真や動画のクオリティも重要です。

また、企業のブランドイメージに合った統一感のあるコンテンツを作成し、求職者に好印象を与えることも非常に重要。ブランディングを意識した投稿を心がけましょう。

ポイント③|自社理解を深めた上でのコンテンツ制作

3つ目のポイントは、自社理解を深めた上でのコンテンツ制作です。自社理解が不十分なままコンテンツを作成すると、企業イメージとのミスマッチや、ターゲット層に響かないコンテンツを生み出す原因になりかねません。

担当者は、自社の理念などを深く理解した上で、コンテンツ制作や運用を進めましょう。

ポイント④|定期的な数値分析と改善を実施する

4つ目のポイントは、定期的な数値分析と改善の実施です。Instagramのインサイト機能を活用し、フォロワー数、リーチ数、エンゲージメント率などの数値を定期的に分析しましょう。

効果的なコンテンツや投稿時間帯などを把握し改善を繰り返すことで、より高い成果に繋げることができるため、非常に重要です。

Instagram採用アカウントの成功事例6選

実際に、Instagram採用で成功している企業のアカウントを6つご紹介します。

▼Instagram採用アカウントの成功事例6選
・事例①|東京建物株式会社
・事例②|株式会社クリーク・アンド・リバー社
・事例③|株式会社カワツウ
・事例④|株式会社 USEN U-NEXT HOLDINGS
・事例⑤|三井住友カード株式会社
・事例⑥|株式会社サイバーエージェント

ここからは、それぞれの事例を詳しく解説していきます。

事例①|東京建物株式会社

東京を中心とした不動産会社である東京建物株式会社。

学生にとって馴染みの薄い「デベロッパー」や東京建物の業務内容についての

理解促進が採用時の課題になっていました。

Instagramでは、タイムリーかつ視覚化されたデザインの投稿で就活生の理解の解像度を高めることを目的として運用を開始。

東京建物株式会社|Instagram

結果的に、毎月安定して多くのリーチを獲得できるアカウントへと成長し、採用面談前後でのアカウント閲覧はもちろんのこと、社内での文化浸透としての役割も担っているそうです。

事例②|株式会社クリーク・アンド・リバー社

株式会社クリーク・アンド・リバー社|Instagram

映像、ゲーム、Web、広告・出版、医療、会計、法曹、建築、コンピュータサイエンスなどのプロフェショナル・エージェンシーである株式会社クリーク・アンド・リバー社。

企業理解の促進と親近感の醸成を目的に運用を開始しました。採用ホームページにはない、タイムリーな情報や社員登場で会社の雰囲気が伝わる企画に狙いを定め、運用しています。

結果的に、毎月安定して多くのリーチを獲得できるアカウントへと成長したのはもちろん、毎月Instagram経由のエントリーも多く来ている状況だそうです。

事例③|株式会社 USEN U-NEXT HOLDINGS

引用元:UNEXT HOLDINGS|instagram

4つ目の事例は、店舗・施設支援、通信・エネルギー、コンテンツ配信など幅広い分野で事業を行う株式会社USEN Unext Holdingsです。

営業社員の1日や、就活あるあるなど就活生が気になるコンテンツを発信しており、若年層の獲得に大きく寄与していると言えます。

ハイライトの使い方や、プロフィールから30秒でエントリーできる導線づくりなど、参考になるポイントが満載です。

複数のSNSを効果的に活用することで、新卒エントリーの総数の10%をSNSからの流入で確保しているという実績は、TikTok採用の可能性を示唆しています。

事例⑤|三井住友カード株式会社

引用元:三井住友カード株式会社|instagram

三井住友フィナンシャルグループ傘下の大手クレジットカード会社である三井住友カード株式会社は、instagram採用に積極的に取り組んでいます。

オフィスツアーや内定者による就活アドバイスなど、就活生にとって企業のことをより深く知ることができる魅力的なコンテンツが充実しています。

特に、リール動画に力を入れている点は注目すべきポイントです。短くテンポの良い動画で、企業の雰囲気や社員の人柄を効果的に伝えています。

事例⑥|株式会社サイバーエージェント

引用元:サイバーエージェント|instagram

メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業など幅広い事業を行う株式会社サイバーエージェント。

自社の紹介だけでなく、「伝わるガクチカの作成方法」や「面接対策」など、就活生にとって役立つコンテンツを発信することで、サイバーエージェントへの応募を具体的に検討している顕在層だけでなく、まだ企業を知らない、あるいは興味を持ち始めたばかりの潜在層へのリーチも獲得できていることがわかります。

デザインが統一されており、ブランディングが意識されている点も注目したいポイントです。

まとめ

今回の記事では、Instagram採用の効果や注意点、成功事例などを幅広く解説しました。

Instagram採用を行うことで、他の媒体よりもリアルタイムにより親近感のある情報発信ができます。また、Instagramを通して企業のブランドイメージを確立することも可能です。

求職者とのタッチポイントを増やしたい、SNSを通して企業の文化や雰囲気を事前に伝え、入社後のミスマッチを防ぎたいという採用担当者の方は、ぜひInstagram採用を取り入れてみてください。