インフルエンサー施策を実行しようと考えた際、インフルエンサーの選定は迷うことがあります。実際に、適切なインフルエンサーの選定を怠ると、施策の成功確度が低くなる可能性があります。したがって、インフルエンサーの選び方について理解することは非常に重要です。

この記事では、インフルエンサーの選定方法について詳しく解説します。具体的には、選定基準や選定のプロセスについて説明していきます。

▼この記事でわかる内容
・インフルエンサーマーケティングとは？ ・インフルエンサー選ぶ方法 ・インフルエンサー選定のプロセス

インフルエンサーマーケティングとは？

インフルエンサーマーケティングは、SNS上の有名な個人やクリエイターを活用して、商品やサービスを広めるマーケティング戦略の一種です。この戦略は主にInstagram、YouTube、Twitterなどのプラットフォームで展開されます。

インフルエンサーが発信するコンテンツは、通常の広告に比べてユーザーから信頼されやすい傾向があります。

現在、多くのブランドがインフルエンサーマーケティングをマーケティング戦略の一部として採用しており、マーケティング活動を実施する際には必ず検討すべき手法の一つとなっています。

▼インフルエンサーマーケティングとは？
SNS上の有名な個人やクリエイターを活用して、商品やサービスを広めるマーケティング戦略の一種です。この戦略は主にInstagram、YouTube、Twitterなどのプラットフォームで展開される。

インフルエンサー選ぶ方法

インフルエンサーを選定する際に、適切な基準を設定することが重要です。

主に、ブランドの目標や戦略に合致した選定を行い、成功を収めるために適切なインフルエンサーマーケティングを実行しましょう。

具体的な選定基準として以下のポイントが挙げられます。

▼インフルエンサー選ぶ方法
・選び方①｜フォロワー数 ・選び方②｜エンゲージメント率 ・選び方③｜ターゲット層とフォロワー層 ・選び方④｜想定される予算感 ・選び方⑤｜社会的な信頼度

これらのポイントに注意しながら、適切なインフルエンサーを選定しましょう。

選び方①｜フォロワー数

フォロワー数は、インフルエンサーの影響力を示す指標の一つです。通常、フォロワー数が多いと、リーチできるユーザーの数が増える傾向があります。

大規模なフォロワー数を持つインフルエンサーを選ぶことは、ブランドの知名度を高めるために有効です。ただし、注意すべきは、フォロワー数が多いからといって必ずしもターゲットに適したコンテンツを提供できるとは限らない可能性がある点です。

また、フォロワーが購買意欲を持っているかどうかも重要です。フォロワー数だけでインフルエンサーを判断せず、ターゲット層やエンゲージメント率など他の要因も考慮しましょう。

選び方②｜エンゲージメント率

エンゲージメント率は、インフルエンサーとそのフォロワーとの関係の質を示す指標です。

エンゲージメント率の高いインフルエンサーは、フォロワーが彼らのコンテンツに対して高い信頼性を持っていることを示します。

この率は、いいね、コメント、シェアなどの対話型アクションの数を基に計算されます。エンゲージメント率は、インフルエンサーがフォロワーとの積極的な対話を促進し、コンテンツへの関与を高めることを示す重要な尺度です。

高いエンゲージメント率を持つインフルエンサーは、彼/彼女たちのフォロワーに対して深くメッセージを届けることができます。

選び方③｜ターゲット層とフォロワー層

インフルエンサーのフォロワー層が、自社のプロダクトやサービスのターゲット層と一致することは非常に重要です。

この一致がある場合、フォロワーは自社の提供するものに興味を持つ可能性が高くなり、広告効果が非常に高まります。

ただし、ターゲットが一致していても、フォロワー数やエンゲージメント率が低い場合、広告効果はそれに応じて小さくなります。したがって、フォロワーの数や関与度も考慮することが重要です。

選び方④｜予算感

インフルエンサーマーケティングには予算が必要です。インフルエンサーの選定に際して、予算に合ったインフルエンサーを選ぶことが非常に重要です。

大規模なインフルエンサーは通常高額な協力料を要求する可能性があります。一方で、小規模なインフルエンサーは予算内で協力できることがあります。予算感に合ったインフルエンサーを選ぶことで、効果的なキャンペーンを実施できます。

選び方⑤｜社会的な信頼があるか

インフルエンサーの社会的な信頼性も考慮すべき要因です。

彼らが公共の場で信頼され、評価されている場合、ブランドとの提携がより効果的になります。インフルエンサーの社会的な信頼性は、彼らの過去の行動や評判を調査することで評価できます。

さらに、事務所等の反社チェックを必ずすることで、後々の炎上リスクやブランディング棄損を防ぐことができます。

インフルエンサー選定のプロセス

ここでは、インフルエンサーを選ぶ前段階にすべきことについて解説していきます。具体的なフローとしては以下の通りです。

▼インフルエンサー選定のプロセス
・STEP①｜施策のゴールを設定 ・STEP②｜ターゲットの決定 ・STEP③｜施策の企画案の作成 ・STEP④｜インフルエンサーの選定基準とリストの作成 ・STEP⑤｜インフルエンサーへのアプローチの開始

そもそも、選定基準を作成するまでに、ビジネスのゴールやターゲットなどの大前提について固めてから出なければいけません。これをして初めて「インフルエンサーを選ぶ」というフェーズに到達することができます。

また、これら一連の業務は非常に専門性が問われます。ノウハウのある担当者や社員がいない場合は、代理店やキャスティング会社に任せてしまうのも手です。

STEP①｜自社のビジネスのゴールを設定

最初に、自社のビジネスゴールを明確に設定します。これは、インフルエンサーマーケティングがどのような目的で実施されるかを理解する大前提になります。

例えば、売上獲得や認知獲得などが考えられます。また、施策のゴールは、社内の関係者としっかり握ることが重要です。

インフルエンサーマーケティングは、非常に成果がわかりにくい施策です。そもそものゴールを社内関係者と握っていない場合、実行段階でつまずく可能性があります。

STEP②｜施策のターゲットの決定

次に、キャンペーンの対象となるターゲット層を決定します。どのような顧客層をターゲットにするかを特定しましょう。これに基づいて、適切なインフルエンサーを選びます。

ターゲットがふわっとしている場合、実際に対象となるインフルエンサーがブレてしまうリスクがある点は必ず押さえておきましょう。

STEP③｜インフルエンサー施策の企画案の作成

ターゲットと施策のゴールが決まったら、インフルエンサーマーケティングの詳細な企画案に落とし込みます。具体的には、下記のような項目は最低限抑えるようにしましょう

• 施策の目的
• 施策の定量的 or 定性的目標
• 企画のコンセプト
• キャンペーンの内容
• スケジュール
• 予算

これらを決めることで、例えば読者が事業会社のマネージャーやチームリーダーである場合にチームメンバーを施策として動かしやすくなります。

STEP④｜インフルエンサーの選定基準とリスト作成

インフルエンサーの選定基準を明確に設定します。この基準は、フォロワー数、エンゲージメント率、ターゲット市場への適合性、コンテンツの適合性、予算感、信頼性などを含みます。

これらを作成したのちにはじめて、インフルエンサーへのアプローチや交渉に望むことができます。

STEP⑤｜インフルエンサーへのアプローチの開始

インフルエンサーを選定したら、彼らに対して提携のアプローチを開始します。提案書を送付し、契約条件や報酬について交渉します。信頼できるコミュニケーションを確立しましょう。

ただ、こうした一連の動きは非常にリソースがかかる上に、ノウハウがない場合、成功確率が下がることになります。その場合、代理店やキャスティング会社に一括で委託してしまう手もあります。

まとめ

ここまでインフルエンサーの選び方について解説してきました。「インフルエンサーなんて、SNSで調べて選ぶだけじゃん」と思う方もいらっしゃる方もいるかもしれません。

ただ、これまで解説してきたように、さまざまな思考プロセスを経てはじめて施策が実現することがわかったと思います。

インフルエンサーの選定基準は下記の通りです。

• フォロワー数
• エンゲージメント率
• ターゲット層とフォロワー層
• 想定される予算感
• 自社商品との相性
• 社会的な信頼があるか

また、インフルエンサーを選ぶプロセスとしては下記の通りとなります。

• 施策のゴールを設定
• ターゲットの決定
• インフルエンサー施策の企画案の作成
• インフルエンサーの選定基準とリストの作成
• インフルエンサーへのアプローチの開始

これまでの内容を踏まえて、担当者様が施策の実行に写す一助となれれば幸いです。また、ご不明点等ありましたら弊社のフォームへお気軽にお問い合わせください。