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- インフルエンサーマーケティング支援
マイクロインフルエンサーとは?メリットや費用、探し方について解説。
近年話題になっているマイクロインフルエンサー。SNS上でジャンル特化で発信をする小規模なインフルエンサーの事を指します。
費用相場も数千円から30万円程度で済む場合もあり、低予算かつ低リスクで起用することができます。また、効果も大きく専門家の中には、1人の10万人のインフルエンサーよりも、10人の1万人のインフルエンサーの方が効果的だと考える人もいます。
そこで、この記事ではマイクロインフルエンサーの定義から、活用するメリット、成功事例、施策実行の手順、および留意すべき点について詳しく説明していきます。
▼この記事でわかる内容 |
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・マイクロインフルエンサーの前提知識 ・マイクロインフルエンサーのメリット ・マイクロインフルエンサー起用の成功事例 ・マイクロインフルエンサーの探し方と依頼方法 ・マイクロインフルエンサー施策での注意点 |
マイクロインフルエンサーとは?
マイクロインフルエンサーの定義
マイクロインフルエンサーは、SNSなどのプラットフォームで特定のジャンルに特化して発信するインフルエンサーの一種です。
一般的に、1万人から10万人のフォロワー数を抱えている場合が多いです。さらに、特定の分野で一定の権威性を持ち、リーチは小さくてもエンゲージメント率が高い傾向にあります。
マクロインフルエンサーのインフルエンサーの中での位置づけ
インフルエンサーと一言で言っても、多くの種類が存在します。
インフルエンサーとは、ソーシャルメディア(SNS)などで情報発信をし、フォロワーや多くのユーザーに大きな影響を与える人々の総称です。
その中で、フォロワーの数に基づいて整理すると、以下の表のようになります。
カテゴリ | 意味 | フォロワー規模 |
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トップインフルエンサー | SNSだけでなく、マス媒体への露出あり。認知度もかなり高い | 50~100万 |
マクロ(メガ)インフルエンサー | 各ジャンルにおける「カリスマ的存在」として活躍 | 10~50万 |
マイクロインフルエンサー | 特定の分野で一定の権威性を持ち、リーチは小さくてもエンゲージメント率が高い傾向にあり | 1~10万 |
ナノインフルエンサー | 影響力は低くなるものの、フォロワーから「知り合い」として認識されエンゲージメント率もかなり高い。 | ~1万 |
本記事で説明しているマイクロインフルエンサーは、ナノインフルエンサーよりは影響力が大きく、マクロインフルエンサーよりは影響力が小さいです。
ただし、電通メディアイノベーションラボの主任研究員である天野彬さんは、「フォロワー10万人のインフルエンサーよりもフォロワー1万人のインフルエンサー10人の方が広くリーチできる」と述べており、活用方法次第で卓越した効果をもたらす可能性があります。
マイクロインフルエンサーを起用するメリット
マイクロインフルエンサーは活用方法次第で多くのメリットがあります。それは下記の三点です。
▼マイクロインフルエンサーのメリット |
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・メリット①|低予算での施策実行が可能 ・メリット②|特定のターゲットに絞る事ができる ・メリット③|高いエンゲージメント率を獲得できる |
それぞれ詳細に解説していきます。
低予算での施策実行が可能になる
マイクロインフルエンサーはフォロワー数が少ないため、低予算で依頼することができます。さらに、うまく活用すれば費用対効果が非常に高くなります。
通常、フォロワー1人あたりのコストは2円から4円程度が相場です。そのため、2万円から40万円程度の予算でインフルエンサーを起用できるメリットがあります。
特定のターゲットを絞る事ができる
マイクロインフルエンサーは、通常、特定領域に特化している場合が多いです。
メガインフルエンサーと比較して、彼らの情報拡散力は低くなりがちですが、特定のジャンルに関心を持つユーザーに精確にリーチできるメリットがあります。
ただし、選定の際に、自社側が適切な戦略を設計していない場合、施策がまったく効果のないものになる可能性があるため、注意が必要です。
高いエンゲージメントを獲得できる
トップインフルエンサーやメガインフルエンサーに比べて、マイクロインフルエンサーのリーチ力は劣りますが、エンゲージメント率は高い傾向にあります。その理由に、以下の5点が挙げられます。
- フォロワーとの距離が比較的近い。
- コミュニケーションが活発に行われている。
- フォロワーはマイクロインフルエンサーに親近感や共感を持ちやすい。
- 特定の領域に特化している。
- 案件を受けている数が少ない。
マイクロインフルエンサーは、ユーザーとの密なコミュニケーションが可能な点が強みです。この点を、上手く起用すれば非常に高い効果を期待できるでしょう。
マイクロインフルエンサー起用の成功事例
▼マイクロインフルエンサー起用の成功事例 |
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・事例①|ワークマン(#ワークマン女子 ) ・事例②|BASE FOOD ・事例③|MyPROTEIN |
事例①|ワークマン(#ワークマン女子 )
ワークマンは、作業服業界の大手として、マイクロインフルエンサーの活用に成功している企業の一つです。同社は、自社の商品を愛用するYouTuberたちに声をかけ、公式アンバサダーとして多くの人を起用しています。
さらに、注目すべき試みとして、フォロワーが5万人のサリーチャンネルを運営する浜屋理沙さんを社外取締役に迎えました。彼女はワークマンの熱烈なファンであり、職人向けの作業着を女性のおしゃれな衣服に変え、女性向けの店舗「#ワークマン女子」の誕生に貢献しました。
事例②|BASE FOOD
BASE FOODは、1食で1日に必要な栄養素の1/3が摂取できる完全栄養食を提供するD2Cブランドで、インフルエンサーの活用が巧みな企業の一つです。
BASE FOODのインフルエンサー施策の特徴は、多数のインフルエンサーを活用していることです。マイクロインフルエンサーだけでなく、フォロワーが数百から数千人規模のナノインフルエンサーも積極的に採用しています。
その主要な戦略の一環として、BASE FOODはアンバサダー企画を通じて小規模なインフルエンサーを積極的に活用しています。
その一環として、Instagramのフォロワー数が約7万人のインフルエンサーを通じて、美味しそうな料理と共に自社製品を紹介する投稿を行っています。これにより、「ステルスマーケティング(ステマ)」の感じがなく、ユーザーにとって身近に感じられる演出を実現しました。
>>完全栄養食「BASE FOOD」のブランド体験に学ぶ、ユーザーがUGCを発信したくなる仕組み作り
事例③|MyPROTEIN
マイプロテインは、イギリスのD2Cブランドです。マイプロテインは小規模なインフルエンサーの起用によって日本国内の認知を高める事に成功したブランドです。
マイプロテインパートナーシップというプログラムを通して、マイクロインフルエンサーをはじめとした小規模インフルエンサーを積極的に起用しています。
マイプロテインではマイプロテインの商品が好きで、その商品を少しでも多くの方にご利用頂くために広告をして頂く方を支援、協賛しています。」
引用元:MYPROTEIN公式サイト
さらに、個人的にマイプロテインの成功に寄与した要因として、インフルエンサーを育てる仕組みが非常に優れていたことにあると考えます。
マイプロテインは単なるスポット的な起用ではなく、インフルエンサーと長期的な関係を構築したことにあります。当初、そこまで規模が大きくなかったトレーニーインフルエンサーを長期的に「育てる」事で相乗効果を狙ったのです。
このアプローチにより、ブランドとして強力な信頼度と認知を築くことができました。
マイクロインフルエンサーの探し方と依頼方法
マイクロインフルエンサーの探し出し方としては、下記の4点が想定されます。
▼マイクロインフルエンサーの探し方と依頼方法 |
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・方法①|SNSで直接探す ・方法②|代理店に依頼する ・方法③|キャスティングサービス経由で依頼する |
詳細を解説していきます。
方法①|SNS上での探す方法
一番王道の方法は、SNSの検索機能やハッシュタグ機能を使用して、自社と相性の良いインフルエンサーを見つけることです。
選定が完了したら、SNSのダイレクトメッセージやメールを通じて直接依頼します。
マイクロインフルエンサーは比較的返答率が高いことがあるため、試してみる価値があります。ただし、インフルエンサーのキャスティングの前段階で戦略を慎重に練ることが重要で、適切な施策を展開するためには注意が必要です。
方法②|代理店に依頼する
インフルエンサー施策の戦略設計から、インフルエンサーの選定、実行のいずれか、または全てを外部委託することも一つの選択肢です。
特に、自社にインフルエンサーマーケティングのノウハウが不足している場合、その分野の専門家やプロフェッショナルに依頼することは、成功確率を高める良い方法です。
外部の専門家は、戦略策定や選定プロセスにおいて経験を活かし、最適な結果を提供することが期待できます。さらに、代理店はノウハウが蓄積されているため商品やPR戦略ごとに最適なインフルエンサーの提案ができる可能性があります。
方法③|キャスティングサービスに依頼する
また、近年はインフルエンサーマーケティングを低価格で実施できる、キャスティングサービスも増えています。
小規模なインフルエンサーを対象としたマッチングサービスやAIを使ったキャスティングサービスを利用するのもよいでしょう。
ただ、インフルエンサーPRは普段の投稿や商材との相性などを鑑みて選定するのが重要です。自社にノウハウがない場合、選定段階でのミスマッチが起こる可能性があるので注意です。
さらに、プラットフォームに登録しているインフルエンサーは、多くの案件を受けて要る場合があり効果が出にくくなる可能性もあるので選定段階で注意は怠らないようにしましょう。
マイクロインフルエンサー起用の費用感
大前提としてインフルエンサーの大体の費用相場はフォロワー単価×フォロワー数で計算する事ができます。
たとえば、1万人フォロワー数を抱えているマイクロインフルエンサーの場合、2〜4万円程度で済む可能性があります。
マイクロインフルエンサー施策での注意点
マイクロインフルエンサーの起用は、消費者に自然なかたちで自社プロダクトを訴求する事ができる有用な施策の一つです。
ですが、ここ数年広告に対する規制が強まっている点は押さえておきましょう。
▼マイクロインフルエンサー施策での注意点 |
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・注意点①|景表法違反の可能性 ・注意点②|SNSの利用規約違反 |
注意点①|景表法違反の可能性
2023年10月1日から、景品表示法に基づき、ステルスマーケティングをはじめとした、事業者が第三者に依頼・指示を出して行う広告表示に対する規制が強化されました。
特に重要なのが、消費者の自発的意図によるものなのか、事業者側の広告を意図したものなのかを明確にする必要が出てきた点です。
「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の指定及び「『一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示』の運用基準」
引用元:消費者庁公式サイト
そこで、広告案件は広告であることを明示して投稿する必要が出てきました。起用したインフルエンサーには「広告案件であること」を必ず明記してもらうようにしましょう。
景品表示法では、インフルエンサーのミスであっても基本的に罰せられるのは事業者側です。
注意点②|SNSの利用規約違反
ステルスマーケティング規制の流れは国家に限らず、各種SNSプラットフォームにも波及しています。
例えばinstagramは、利用規約でも下記のようにプロモーションであることを明記するように利用規約を2023年に更新しています。
Instagramでは 「#PR」 や 「#タイアップ」 といったPRハッシュタグではなく、タイアップ機能を利用するようにしましょう。
シナリオ | タグ付けが必要 | 理由 |
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対価を受け取ってブランドやビジネスまたはその製品を取り上げたり、これらに言及したりするコンテンツを投稿する例: ある会社の製品を使用している写真を投稿し、その会社から対価を受け取る。ある会社の製品やブランド・ビジネスについて説明またはレビューするキャプションを含む写真を投稿する。 | はい | コンテンツを投稿したことに対してブランドやビジネスパートナーからの支払いを受けることは対価の引き換えに相当するため、ラベルが必要です。 |
ブランドやビジネスから提供されたギフトや無料の製品・サービスを取り上げたり、これらに言及したりするコンテンツを投稿する例:ある会社から無料で製品の提供を受け、その製品を着用している写真を投稿する。ある会社から無料で製品の貸し出しを受け、その製品を着用している写真を投稿する。 | はい | ブランドやビジネスパートナーから無料で提供または貸し出しを受けた製品やギフトを取り上げる投稿は対価の引き換えに相当するため、ラベルが必要です。 |
自社の製品を宣伝するコンテンツを投稿する例: 自社の化粧品またはバッグの製品ラインに関するコンテンツを投稿する。 | いいえ | ブランドやビジネスパートナーの関与がないため、ブランドコンテンツとはみなされません。ただし、他のすべてのコンテンツと同様に、情報開示義務を含む法的義務を遵守する必要があります。 |
まとめ
ここまでマイクロインフルエンサーについて解説してきました。
自社プロダクトの販促予算や広告宣伝予算が少ない….そんな時に、マイクロインフルエンサー施策はうってつけでしょう。さらに、プロダクトが消費者にとって身近に感じてもらいやすくなる可能性もあります。
失敗してもリスクが小さい上に、ユーザーに身近に感じてもらえる有用な施策です。ぜひ積極的に取り入れてもよい施策なのではないでしょうか?